シニア犬が「おやつは食べるけどご飯を食べない」という悩みを抱えている飼い主さんはとても多いです。なぜシニア犬はご飯を食べなくなってしまうの?そして、どうしたらまた元気にご飯を食べてくれるのか、わかりやすく解説します。
この記事では、シニア犬でおやつは食べるけどご飯食べない原因とその対処法についてまとめています。
シニア犬がご飯を食べないけどおやつは食べる理由とは?
ご飯を食べないのにおやつは食べる…これは多くのシニア犬に見られる行動です。主な原因は以下のようにいくつか考えられます。
- 嗜好(しこう)の変化
シニア犬になると味や香りへの好みが変わりやすくなります。ご飯の匂いや味に飽きてしまい、おやつのように香りや味が強いものだけを選ぶことがあります。 - 嗅覚や味覚の衰え
年齢を重ねると、嗅覚や味覚が鈍くなる犬もいます。そのため、匂いが弱いご飯よりも、香りがしっかりしているおやつの方が魅力的に感じる場合があります。 - 歯や口のトラブル
シニア犬は歯周病や歯のぐらつき、噛む力の低下などで、ドライフードなど硬いご飯を食べづらくなっていることも。 - ストレスや環境の変化
生活の中での小さなストレスや環境の変化も、食欲の低下に影響することがあります。 - 体調不良や病気
腎臓や肝臓の病気、消化器の不調、認知症などが隠れている場合も。他の症状がある場合は早めに獣医師に相談しましょう。
まずはチェック!おやつは食べるのにご飯を食べない時に見るべきポイント
ご飯を食べない原因を探るためには、次のポイントを確認してみてください。
- 体調チェック:元気があるか、嘔吐や下痢、発熱、呼吸の変化などがないか
- ご飯の状態確認:ドッグフードの賞味期限、保存方法、変色や異臭がないか
- おやつの内容や回数:おやつの与えすぎでご飯に興味がなくなっていないか
- ストレス要因:最近環境が変わったり、家族が増減したりしていないか
- 口の健康:口臭や歯ぐきの腫れ、歯のぐらつきがないか
これらに問題が見つからない場合は、一時的なわがままや気分の変化も考えられますが、2日以上続く場合や体調が悪い場合は動物病院を受診しましょう。
シニア犬がご飯を食べない時の対処法
ご飯を食べてもらうためには、いくつかの工夫があります。
下の表は、よく行われる対処法と注意点をまとめたものです。
対処法 | ポイント | 注意点 |
---|---|---|
ご飯をふやかす・温める | ぬるま湯でふやかし、香りを出すと食欲が刺激されやすい | 熱すぎない温度に注意する |
トッピングを少し加える | ゆでたささみや無塩のかつおぶしなどを少し加える | トッピングばかりを食べてしまう場合は注意 |
ウェットフードや総合栄養食に変えてみる | 食感が変わることで興味が出ることも | おやつと同じような嗜好品のみにならないよう注意 |
おやつの量を減らす | ご飯の前におやつを与えないようにする | 急にやめず、少しずつ減らすこと |
食事の時間と環境を整える | 静かな場所で決まった時間に与える | 周囲が騒がしいと食べにくい犬もいる |
これらの方法は、ご飯を食べやすくしたり興味を引くための工夫です。
すぐに効果が出なくても焦らず、少しずつ続けてみましょう。
いつ動物病院に相談すればいい?
次のような場合は、早めに動物病院で診てもらうことが大切です。
- ご飯もおやつも食べなくなった
- ぐったりしている、呼吸が苦しそう、吐く、下痢をしている
- 急に体重が減った、歩き方がおかしい、飲水量が極端に増減した
健康状態が心配な時は自己判断せず、必ず獣医師に相談しましょう。
毎日の工夫でシニア犬の食事を楽しく!
シニア犬が健康に過ごすためには、バランスのよいご飯と、愛情を持った見守りが大切です。
おやつに頼りすぎず、いろいろな工夫で食事タイムを楽しくしてあげてください。
- ご飯の種類を見直す
- 食事の雰囲気を変える(声かけや食器の高さ調整)
- 軽い運動やマッサージでリラックス
- おやつを特別なご褒美にして、ご飯をメインにする
小さな変化でも続けることが大切です。もし困ったときや迷った時は、遠慮せず獣医さんに相談してください。
まとめ
「シニア犬でおやつは食べるけどご飯食べない原因と対処法」は、多くの飼い主さんにとって身近な悩みです。
原因は年齢による変化や体調・環境などさまざまですが、あせらずに犬の様子を観察し、できることから少しずつ取り組むことが大切です。
毎日の食事が「楽しい時間」になるよう、愛情と工夫をもってサポートしていきましょう。
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