犬がご飯は食べないうろうろする原因と対処法｜不安・病気・環境変化など考えられる理由とは

犬がご飯を食べないでうろうろすると、「どうしたんだろう？」と心配になりますよね。実は、この行動にはいろいろな理由があると言われています。本記事では、犬がご飯を食べないでうろうろする原因や、その時に飼い主さんができる対処法について、分かりやすく解説します。

犬がご飯は食べないうろうろするのはなぜ？

犬がご飯を食べないでうろうろするのには、いくつかの理由が考えられます。よく見られるのは、体調が悪いときやストレスを感じているときです。たとえば、知らない人が家に来た日や引っ越し、大きな音がした後など、犬はいつもと違う雰囲気に敏感です。
また、食事内容が変わったときや、ごはんのにおいがいつもと違うときも、犬は「これは食べたくない」と感じて、落ち着かなくなってしまうことがあります。

犬がご飯を食べずにうろうろする主な原因

• ストレスや不安：家の中の環境が変わったり、大きな音がしたり、飼い主さんが長時間留守にしていると、犬は不安を感じやすくなります。
• 体調不良や病気：お腹が痛い、吐き気がある、口の中が痛い（歯や歯ぐきのトラブル）など、体のどこかに異常がある場合は、ご飯を食べずに落ち着かなくなることがあります。
• 加齢や認知機能の変化：年をとった犬（老犬）は、夜にうろうろしたり、ご飯を食べないことが増える場合があります。これは認知症の初期サインのこともあります。
• 食事内容やごはんのにおいが気に入らない：いつもと違うフード、古くなったご飯、においが薄いなど、ご飯自体が気に入らないことも理由のひとつです。
• 運動不足や睡眠不足：お散歩が足りていなかったり、昼間しっかり眠れなかった日は、落ち着かなくなる犬もいます。

夜に犬がご飯を食べないでうろうろする場合

夜になるとご飯を食べないだけでなく、うろうろする犬もいます。特に老犬の場合は、「夜鳴き」や「夜の徘徊（はいかい）」が見られることもあります。これは、加齢による認知機能の変化が関係している場合もあります。
また、夜は家の中が静かになり、不安や寂しさを感じやすくなることも一因です。
こういった場合は、部屋を少し明るくしておく、お気に入りの寝床を用意する、優しく声をかけて安心させるなどの工夫が役立つことがあります。

犬がご飯を食べない・うろうろする時に試したい対処法

• 環境を整える：犬が安心できる静かな場所でご飯をあげましょう。テレビの音や生活音が大きいと、犬は気になって落ち着かないことがあります。
• 食事内容を見直す：フードを温めてにおいを立たせたり、いつもより少しだけ好きなおやつをトッピングすることで、興味を持ってくれることもあります。ただし、急にたくさん変えすぎないよう注意が必要です。
• リラックスできる時間をつくる：ご飯前に軽くお散歩したり、撫でてあげたりすることで犬の緊張がやわらぎ、ご飯を食べやすくなることもあります。
• 体調に変化がある場合は動物病院へ：もし1日以上食べない、吐く・下痢・震えるなどの症状がある時は、早めに動物病院で相談しましょう。

犬がご飯を食べない・うろうろする場合にやってはいけないこと

• 無理やり食べさせようとしない：犬がご飯を食べない時に無理やり口に入れたりすると、さらに食べるのが嫌になってしまうことがあります。
• 大きな声で叱らない：落ち着かせようとして大きな声で叱ってしまうと、犬はますます不安になってしまうことがあります。
• いろいろなフードを一度に試しすぎない：何種類も急に変えるのは、お腹をこわす原因にもなります。

こんなときは動物病院へ相談しましょう

犬がご飯を食べない・うろうろする行動と飼い主さんの心がまえ

犬がご飯を食べない・うろうろするのは、何かしらのサインかもしれません。犬は言葉で伝えられない分、行動で気持ちや体の不調を表します。
まずは、愛犬をよく観察して「いつもと違う様子」がないか気づいてあげましょう。記録をつけておくと、動物病院に相談する際も役立ちます。
何より大切なのは、犬の気持ちに寄り添い、安心できる環境をつくってあげることです。

犬がご飯を食べない うろうろする以外にも、「老犬 夜 うろうろ」「犬 ストレス ご飯食べない」「犬 認知症 食欲不振」など、似た悩みを持つ飼い主さんは多くいます。
もし心配な症状が続く場合は、早めに獣医師に相談することをおすすめします。