先にポイント。ビションフリーゼは「抜け毛が少ないように見えやすい犬種」ですが、ゼロではありません。抜けた毛がふわふわの被毛(ダブルコート)の中にとどまりやすく、床に落ちにくいのが特徴です。だからこそ、ブラッシングで被毛の中の毛を外に出すことが大切。さらに、子犬から成犬への切り替わり期(コートチェンジ)や季節・体調でも「抜けやすさ」は変わります。本記事では、いつ・なぜビションフリーゼの毛が抜けるのか、そして今日からできる対処法をまとめます。
結論|「ビションフリーゼの毛が抜ける」は正常。ただし“見え方”に特徴がある
- 抜け毛は少ない“見え方”:抜けた毛が下毛(アンダーコート)やカールに絡み、床に落ちにくい→放置すると毛玉になりやすい。
- お手入れが前提:毎日のブラッシング~週3以上+4〜6週ごとのトリミングが目安。
- 時期:子犬の8〜12か月頃はコートチェンジで絡みやすく、犬全般では春・秋に抜け毛が増えやすい傾向。
- 注意点:かゆみ・赤み・におい・円形脱毛など異常サインは受診の合図。
ここを押さえておけば、ビションフリーゼの毛が抜ける場面でも落ち着いて対応しやすくなります。
ビションフリーゼの被毛の仕組み|ダブルコートだから“たまる”→ブラシで出す
ビションフリーゼはダブルコート(下毛+上毛)です。上毛はカール、下毛はやわらかく密で、抜けた毛が被毛内にとどまりやすい構造です。そのため、家では「毛が落ちにくい=少なく見える」ことがあります。大事なのは、実際には抜け替わっていること。ブラッシングで被毛内の毛を取り除くことで、毛玉や皮ふトラブルの予防につながります。
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なお、「抜け毛が少ない=アレルギーが出ない」ではありません。犬アレルギーは主に皮ふのフケ・唾液・尿中のたんぱくなどに反応します。完全に“低アレルゲン”な犬種はないとされるため、家族にアレルギー体質の方がいる場合は、事前に触れ合って確認し、生活空間の工夫(例:寝室は立ち入りを控える 等)も検討すると安心です。
毛が抜ける「時期」|子犬→成犬の切り替わり期と、春・秋に注意
1) 子犬→成犬のコートチェンジ(8〜12か月ごろ)
多くのビションで、生後8〜12か月ごろに子犬毛から大人の毛へ切り替わります。この時期はもつれや毛玉が急増しやすいので、短時間でもブラッシングの回数を増やすのがコツ。1日5分でも、毎日続けると差が出ます。
2) 季節の影響(犬一般:春と秋)
犬全般では春・秋に抜け毛が増えやすい傾向があります(気温や日照の変化が関与)。ビションは家の中で毛が落ちにくい見え方でも、内部では抜け替わっていることがあるため、季節に関係なく通年でケアを続けるのが安心です。
3) 生活・体調の変化
ストレス、環境の変化、ホルモンバランスの変動、食事・睡眠リズムなどでも抜け方は変わります。抜け方の変化が長く続く、かゆみや赤みを伴うなどのサインがあれば、獣医師に相談しましょう(後述の受診目安参照)。
「理由」と見きわめ|正常の範囲と受診がよいサイン
| 状態 | よくある理由 | 家庭での対処 | 受診目安 |
|---|---|---|---|
| 日々の抜け替わり/コートチェンジ | 生理的な生え替わり、子犬→成犬の切り替え期 | スリッカー→コームで根元まで優しく。短時間で習慣化。 | — |
| 季節(春・秋) | 気温・日照の変化に伴う被毛サイクル | ブラッシング頻度アップ。乾かし残しを防ぐ。 | — |
| かゆみ・赤み・においを伴う抜け毛 | 皮膚炎、感染、外部寄生虫(ノミ・ダニ・疥癬)などの可能性 | 無理に梳かさず受診を検討 | 受診推奨(診断が必要) |
| 円形・左右対称の脱毛や急な薄毛 | 内分泌(甲状腺、クッシング症候群)など多因子 | 観察メモ(期間・部位・行動)を取る | 受診推奨 |
異常脱毛(炎症性/非炎症性)には、感染・寄生虫・アレルギー・内分泌など様々な背景があります。かゆみ・痛み・臭いの変化があるときは、家庭ケアで長引かせず、医療機関で原因を確認すると安心です。
対処法|今日からできる“ふわもこ維持”のホームケア
1) ブラッシングの基本(毎日〜週3以上)
- スリッカーで表面のもつれをやさしくほどく(脇・耳の後ろ・足の内側を重点)。
- コームで「根元から毛先」へ通す(引っかかった所は無理に引っ張らない)。
- ドライ後は指で最終チェック(毛玉の予備軍を見つける)。
ビションはこまめなブラッシングで毛玉予防がしやすく、見た目だけでなく皮ふの快適さにもつながります。忙しい日は「5分×毎日」でもOKです。
2) トリミングとシャンプーの目安
- トリミング:おおむね4〜6週間ごと(毛が伸び続ける犬種のため)。
- シャンプー:汚れ具合にあわせて月1回目安。ドライは根元からしっかり、乾かし残しは毛玉・皮膚トラブルの原因になりやすいので注意。
「低シェディング=グルーミング不要」ではありません。ビションフリーゼの毛が抜ける量を少なく見せるには、家とサロンの二本立てが現実的です。
3) おうちの工夫(掃除・住環境)
- 被毛内に“たまる”毛をブラシで出す→床に落ちる毛量を減らしやすい。
- ベッドやブランケットはこまめに洗濯。乾燥した寝床を維持。
- 家族にアレルギー体質がいる場合は、寝室への立ち入りを控えるなど環境分離も選択肢(医療行為の勧誘ではありません)。
| ケア項目 | 頻度の目安 | コツ |
|---|---|---|
| ブラッシング | 毎日〜週3以上 | 脇・耳うしろ・足内側を重点。短時間×回数で。 |
| シャンプー | 月1回目安 | しっかり乾かす/皮ふに異変があれば受診。 |
| トリミング | 4〜6週ごと | 毛が伸び続ける犬種。予約は前倒しで。 |
受診目安チェックリスト|こんな時は相談を
- 2週間以上続くかゆみ・赤み・ベタつき・におい
- 円形や左右対称の脱毛、急な薄毛
- 掻き壊し・出血、フケが増える、色素沈着
- 食欲や元気の低下を伴う抜け毛
これらは感染や寄生虫、アレルギー、内分泌など多因子の可能性があるため、早めの受診が安心です。受診前には「いつから/どの部位/どのくらいの頻度で掻くか/生活の変化」をメモしておくと、診療がスムーズになります。
よくある質問(FAQ)
Q1. 本当にビションフリーゼの毛は抜けにくいの?
A. 「抜け毛が少ない“見え方”」です。抜けた毛が被毛にとどまりやすいので、床に落ちにくいだけ。ブラッシングで外に出すことが大切です。
Q2. いつ抜けやすい?
A. 子犬→成犬のコートチェンジ(8〜12か月)は絡みやすく、犬一般では春・秋に抜け毛が目立ちやすい傾向があります。
Q3. アレルギー体質の家族でも飼える?
A. 個人差が大きく、完全にアレルゲンのない犬種はないとされます。迎える前に触れ合って反応を確認し、必要に応じて医療機関で相談しましょう。
Q4. お手入れの最低ラインは?
A. 毎日〜週3以上のブラッシング+4〜6週ごとのトリミングが目安。忙しい日は5分でも続けるのがコツです。
まとめ:ビションフリーゼの毛が抜ける理由と時期は「被毛に留まりやすい体質」「コートチェンジ(8〜12か月)」「季節(春・秋)」が主なポイント。毎日〜週3以上のブラッシングと4〜6週ごとのトリミングで、毛玉や皮ふトラブルを防ぎやすくなります。かゆみ・赤み・円形脱毛などのサインがあれば、無理をせず受診を検討しましょう。


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