先に結論:ゴールデンレトリーバーの毛が抜けるのは、ダブルコート(上毛+下毛)という被毛の構造と、春〜初夏/秋に起こりやすい換毛期があるためです。ふだんも少しずつ抜け、季節の切り替わりで量が増えやすい犬種です。対策の基本は正しいブラッシング、入浴後の完全乾燥、室内環境の工夫。また、サマーカット(深い剃毛)は慎重にという考え方が広く紹介されています。体の一部だけ薄い、強いかゆみ・赤み・臭いがあるなどは受診の目安です。
ゴールデンレトリーバーの「毛が抜ける」仕組み
ダブルコートとは?(上毛=オーバーコート/下毛=アンダーコート)
ゴールデンは水をはじく上毛とふんわり密な下毛の二層構造(ダブルコート)です。上毛は体を守る役目、下毛は保温・断熱の役目。体温調節と皮膚の保護に役立つ一方で、通年で中程度に抜け、年1〜2回はしっかり抜ける時期があるのが特徴です。
「いつも少し+季節にドッと」抜ける理由
毛は「成長 → 休止 → 自然に抜ける」サイクルで入れ替わります。ダブルコート犬では春(冬毛→夏毛)と秋(夏毛→冬毛)に下毛がまとまって抜けやすく、日照・気温・湿度の影響でサイクルが動きます。室内飼育で光や温度が一定だと、年中少しずつ抜け続けることもあります。
毛が抜ける時期と量の目安(換毛期カレンダー)
換毛の目安
- 春〜初夏(3〜6月ごろ):冬毛が抜け、通気性のよい夏毛へ。
- 秋(9〜11月ごろ):夏毛が抜け、保温性の高い冬毛へ。
- 期間はそれぞれ約1か月前後が目安。ただし個体差と生活環境(日照・冷暖房)でズレます。
「少しずつ抜ける日常」と「一気に抜ける換毛期」の両方がある、と覚えておくと管理がラクになります。
室内飼育では季節差が小さくなることがあり、春・秋のピークが弱まり長引くケースもあります。
「正常な抜け毛」と「受診したい脱毛」の見分け方
| 状態 | 特徴 | メモ |
|---|---|---|
| 正常(換毛・日常) | 全身でまんべんなく抜ける/地肌トラブルが少ない | ブラッシングと完全乾燥で多くは管理できる |
| 受診を検討 | パッチ状・左右対称の脱毛、強いかゆみ・赤み・臭い、急な増減 | 寄生虫・感染・アレルギー・内分泌など多様な可能性—早めに相談 |
気になるときは、写真で経過を記録し、いつから・どこに・どのくらいをメモして受診すると診察がスムーズです。
今日からできる抜け毛対策(家でのケア)
ブラッシングの型(週間ルーティン)
- 頻度:ふだんは週2〜3回、換毛期は毎日〜隔日が目安。
- 順序:スリッカーで毛玉・もつれをほぐす → コームで残りを確認 → アンダーコート用ツールは力を抜いて浅く。
- タイミング:入浴前後に行うと古い毛が落ちやすい。入浴後はしっかり乾かしてから仕上げる。
入浴(シャンプー)の考え方
- 頻度:数週間〜数か月に1回など個体差が大きい(皮膚・生活で調整)。
- 洗う前にもつれを解く、洗ったら根元まで完全乾燥(半乾きは皮膚トラブルの一因)。
- 肌に合う製品や薬浴が必要なときは、かかりつけ獣医の指示で。
サマーカット(剃毛)はどう考える?
基本スタンス:ダブルコートは“深く剃る”より“整える”。飾り毛のトリミングや毛玉除去、通気確保で快適性を高める方法から検討しましょう。暑さ対策は水分・日陰・時間帯の管理など環境面とセットで考えるのが安心です。
室内の工夫(暮らしやすさ)
- 玄関・ベランダなど掃除しやすい場所でブラッシングする習慣。
- 毛が付きやすい布類は洗濯ネットで分け洗い、粘着クリーナーやハンディ掃除機を常備。
- 寝具カバーをこまめに交換。来客前は短時間の全身ブラッシングで飛散を抑える。
- 空気の流れ・湿度管理でダンダー(皮膚のフケ状のもの)の拡散を抑えやすくなります。
プロに任せるタイミングと選び方
毛玉が広範囲、爪・耳・足裏の処置が不安、換毛で手が回らない…そんなときはグルーマーに。説明の丁寧さ・設備の清潔さ・犬への配慮(待機環境や休憩の取り方)を確認しましょう。
皮膚の赤み・フケ・におい・左右対称の脱毛など疾患が疑われる場合は獣医へ。脱毛は原因が多様なので、写真とメモで経過を持参すると診察がスムーズです。
よくある質問(FAQ)
Q. 子犬でもゴールデンレトリーバーの毛が抜けるの?
A. 子犬も成長に伴い被毛が入れ替わります。ただし量やタイミングは個体差が大きく、強いかゆみや地肌トラブルがあれば受診を。年齢ごとの厳密な共通タイムラインは見つからないため、確実な情報は確認できませんでしたが、成長期の被毛変化自体は一般的です。
Q. 室内飼育だと年中ずっと抜けるのは普通?
A. 照明や空調で季節感(光と温度)が一定だと、年中少しずつ抜け続けることがあります。日照や温度の変化が小さいほど、換毛のピークがぼやける場合があります。
Q. 服を着せるのはアリ?
A. 抜け毛の飛散を減らす目的で使う人もいますが、擦れ・蒸れがあると皮膚トラブルにつながることも。短時間・清潔・サイズ適正を守り、違和感があれば外しましょう。
Q. 換毛期はどれくらい続く?家が毛だらけで大変…
A. 目安はそれぞれ約1か月前後です。こまめなブラッシング+入浴後の完全乾燥で負担を分散し、掃除動線を整えるとラクになります。
まとめ:仕組みがわかれば、抜け毛は「管理」できる
チェックリスト
□ ダブルコート(上毛+下毛)の役割を理解した
□ 春・秋に抜け毛が増えやすいことを知っている
□ ブラッシングの型(頻度・順序)を決めた
□ 入浴は「もつれ取り→洗う→完全乾燥」を徹底
□ サマーカットは“深く剃る”のではなく“整える”を基本に検討
□ パッチ状・左右対称・かゆみ強い等は早めに受診
ゴールデンレトリーバーの毛が抜けるのは自然な仕組みです。仕組み理解 → 観察 → 家庭ケア → 必要時はプロや獣医の流れを作ると、暮らしの負担がぐっと軽くなります。


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