先に結論。
パピヨンは「白地に色斑(パーティカラー)」が基本で、公認の範囲内なら多彩な登録色があります。とくに「ホワイト&レモン」「トライカラー(白・黒・タン)」「ホワイト&セーブル」は、配色の出方や写真映えの違いから「珍しい」と語られやすい傾向があります。ただし希少性は時期や地域で変わるため、色だけで判断せず、犬種標準(スタンダード)の条件(例:頭部の配色や体・脚での白優勢)を理解しつつ、健康・性格・飼育環境との相性を優先しましょう。根拠はAKC/FCIなどの一次資料で確認できます。
公認カラーの基礎と用語をやさしく整理
公認カラー=スタンダードの枠内で許容される色・配色です。パピヨンはAKCで「Always parti-color(=常に白地に色斑)」と明記され、頭部では白以外の色が両耳の前後を覆い、耳から目の上に途切れず伸びることが求められます。FCIでも体と四肢では白が優勢、頭部の白が優勢になりすぎるのは減点など、配色の考え方が整理されています。
- パーティカラー:白地に色斑が乗る配色の総称。
- ブレーズ:額から鼻へ伸びる白い帯。ブレーズや白いノーズバンドを好ましいとする説明が各国標準・審査資料に見られます。
- ミスカラー(ミスマーク):スタンダードの配色条件から外れる頭部マーキング等。例:耳や目の上まで連続していない配色など。
パピヨンで「珍しい色」と語られやすいタイプと特徴
AKCの登録色・マーキング一覧では、White & Lemon/White & Black/White & Red/White & Sable/White Black & Tan(トライカラー)などの選択肢が示されています(登録分類であり、審査では配色条件が重視)。
ホワイト&レモン(White & Lemon)
クリーム〜淡い黄系の柔らかな印象。光の条件で見え方が変わりやすいため、写真だけでの判定は慎重に。AKCの登録色例にも掲載があります。
トライカラー(白・黒・タン)
黒・白・タンの3色が明確に分かれる配色。タン(茶)の位置や濃さで雰囲気が大きく変わります。頭部では耳〜目の上までの連続性が評価の要点です。
ホワイト&セーブル(White & Sable)
セーブルは複数色が混ざる差し毛で、成長で濃淡が変化する場合があります。見た目の印象が変わりやすいため、子犬期の写真だけで判断しないのが無難です(色名自体は登録色例にあり)。
見分け方チェックリスト:写真と実物で確認したいポイント
- 撮影環境を変えて確認:屋外日陰/屋内(昼白色)/フラッシュなど、光源が違う写真を複数もらう(レモン・セーブルは特に見え方が変わる)。
- 頭部の配色条件:白以外の色が両耳の前後を覆い、耳から目の上へ連続しているか。
- 体と四肢で白が優勢:体と脚は白が優勢であることを確認。
- ブレーズ・ノーズバンド:明瞭なブレーズや白いノーズバンドが望ましいとする資料がある。
- 色素(鼻・アイライン・口唇):黒色素の充実は重要。
ミスカラーと評価で注意されるポイント(公認内でも気をつけたい)
- 頭部の白が支配的:頭部で白が優勢になりすぎるのは減点要素。
- 頭部の連続性不足:白以外の色が耳・目の上まで連続していないのは重大な欠点扱いとする規定の団体もある。
- 体の斑の大小・位置:体の斑は重要視しないとの説明がある(頭部マーキングのほうが重視されやすい)。
色別の見え方と入手のコツ:失敗しないための現実的チェック
色は“好み”として楽しむのが基本。見た目は魅力ですが、性格・健康・飼育環境との相性をいちばんに考えると満足しやすいです。
ブリーダーに確認したいこと
- 両親の色・親族の傾向:セーブルの濃淡変化やタンの出方など、成長後の色の推移を聞いておく。
- 写真・動画のもらい方:未加工・異なる光源と角度の素材を複数。色評価は静止画だけで決めない。
- スタンダードを共通言語に:頭部の配色条件(耳〜目の上の連続)や白優勢の考え方を共有して希望を伝える。
よくある誤解を防ぐミニ表
| テーマ | ありがちな誤解 | 確認のコツ |
|---|---|---|
| レモンとクリーム | 写真だけで色名を断定しがち | 屋外日陰/屋内で比較し、色温度の影響を確認 |
| トライとセーブル | タンと差し毛の区別が曖昧 | 「3色明確=トライ」「濃淡の混合=セーブル」を軸に |
| 頭部配色 | 耳の色が目の上につながっていない | 正面・斜めからの写真で連続性をチェック(AKC要件) |
| 体と脚の白優勢 | 色斑が多いほど良いと思う | 体・四肢は白優勢が望ましい(FCIの考え方) |
よくある質問(FAQ)
- Q. 「パピヨンで珍しい色」はどれですか?
- 登録色の例でいえばWhite & Lemon/White & Sable/White Black & Tan(トライ)などが話題に上がりやすいです。ただし「珍しさ」は流通状況に左右され、断定はできません。
- Q. レモンは公認の色ですか?
- AKCの登録色リストにWhite & Lemonがあります。審査では色名よりも頭部の配色条件などの基準が重視されます。
- Q. 体の斑の位置や大きさは評価に影響しますか?
- 体の斑の形・位置は重要視しないとする説明があり、頭部マーキングのほうが評価上は重要とされます。
- Q. 公式情報はどこを見れば良い?
- 一次情報としてAKCの犬種標準PDFとFCIの標準PDFを確認してください。日本語資料よりも原典のほうが判定の細部を掴みやすいです。
まとめ:公認カラーの枠を理解し、色は“好み”として楽しむ
パピヨンで珍しい色は目を引きやすい反面、基本は「白地に色斑」+頭部配色の連続性+体と脚での白優勢というルールに沿っているかが大切です。入手を考えるときは、配色だけでなく健康・性格・アフターケアまで含めて相談し、成長による色の変化も想定して写真・動画で丁寧に確認しましょう。


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