「柴犬がむかつく」と感じてしまう自分に、びっくりしたり、落ち込んだりしていませんか。
ついイライラしてしまい、「こんな気持ちになるくらいなら、飼わない方がよかったのかな…」と自分を責めてしまう人もいます。
でも、柴犬と暮らしている多くの人が、一度は「むかつく」と感じたことがあると言われます。
それだけ、噛む・吠える・言うことを聞かないなど、悩みやすいポイントが多い犬種だからです。
このページでは、柴犬がむかつくと感じる主な理由と、今日から少しずつ試せる対処法をまとめます。
柴犬や自分を責めるのではなく、「どうしてそうなるのか」を知って、少しでも心がラクになるお手伝いができればうれしいです。
柴犬がむかつくと感じてしまうのはどんなとき?
噛まれたときにショックを受ける瞬間
かわいくてなでていたら、突然「パクッ」と噛まれた。
遊んでいるつもりなのかもしれませんが、痛いときは「なんでそんなことするの?」とショックを受けてしまいます。
子犬の場合は、甘噛みや、歯の生えかわりによるムズムズで噛んでしまうことがあります。
成犬でも、怖い・触られたくない・疲れているなどの気持ちから、つい口が出てしまうことがあると言われます。
理由が分からないままだと、「柴犬がむかつく」と感じやすくなってしまいます。
吠え続けられて「静かにしてほしい」と思うとき
インターホンが鳴るたびに大きな声で吠える。
外の物音や人の気配に反応して、何度も吠え続ける。
ご近所への音も気になりますし、仕事や家事で疲れているときは、「もう勘弁して…」という気持ちになることもあると思います。
柴犬は、番犬として活躍してきた歴史がある犬種です。
そのため、「知らない人が来た」「怪しい気配がする」などの変化に敏感で、吠えて知らせようとする子も多いと言われます。
とはいえ、生活の中で困ることもあるので、環境をととのえたり、トレーニングを工夫したりすることが大切です。
呼んでも来ない・言うことを聞かないと感じるとき
名前を呼んでも知らん顔。
おすわりやおいでを教えても、そのときの気分でやったりやらなかったり。
そんな様子を見ると、「なめられているのかな」「バカにされているのかな」と感じてしまうことがあります。
柴犬は、自分の考えをしっかり持っている、独立心の強い犬と紹介されることがあります。
決して「性格が悪い」わけではなく、「理由が分からないと動きにくいタイプ」とイメージすると、少し見方が変わるかもしれません。
家族の中で態度が違うときのモヤモヤ
お父さんの言うことはよく聞くのに、自分の言うことは聞いてくれない。
子どもにはベッタリなのに、自分にはそっけない。
こんなふうに家の中で「好き・苦手」の差が見えると、「柴犬がむかつく」「不公平だ」と感じてしまう人もいます。
ただ、犬にも「この人はこういう接し方をしてくれる」というイメージがあります。
遊び係、散歩係、ごはん係など、役割によって距離感が変わることもよくあります。
ここからは、そもそも柴犬という犬種がどんな特徴を持っているのかを、やさしく見ていきます。
柴犬の性格・特徴を知ると「むかつく」が少しやわらぐことも
柴犬は日本原産の小型犬|昔は狩りや番犬として活躍していた
柴犬は、日本原産の小型犬で、昔から山の中での狩りや、家を守る番犬として暮らしてきたとされています。
そのため、周りの音や動きに敏感で、警戒心が強めな子が多いと言われています。
「なんでもニコニコ受け入れるタイプ」というより、「まずは様子を見てから動くタイプ」とイメージすると分かりやすいかもしれません。
独立心が強く、べったりしたスキンシップが苦手な子もいる
柴犬は、家族には愛情深くても、ひとりの時間も大事にしたいタイプと紹介されることがあります。
そのため、ずっと抱っこされたり、しつこくなでられ続けたりすると、「もうやめてほしい」という気持ちから、唸ったり、噛むマネをしたりすることがあります。
決して「冷たい」「性格が悪い」というわけではなく、「距離感のとり方が少しだけ繊細」な犬種と考えると、接し方も変えやすくなります。
「頑固」に見えるけれど、分かりにくいサインを出していることも
「柴犬は頑固」と言われることがありますが、
本当は、小さなサインを先に出しているのに、伝わらずに強い行動になってしまうケースもあります。
たとえば、
・体をそらす
・目をそらす
・あくびをする
・しっぽの動きが変わる
などのサインが出ているのに、そのまま続けて触ってしまうと、最後の手段として噛んでしまうことがあります。
こうした背景を知るだけでも、「柴犬がむかつく」と感じる前に、気持ちに気づいてあげるきっかけになります。
柴犬が噛むときの主な理由と、今日からできる対処法
まずは、「なぜ噛むのか」を知ることが大切です。
理由が分かると、対処の仕方も変わってきます。
よくある「噛む理由」の例
| 行動 | よくある理由の例 |
|---|---|
| 子犬の甘噛み | 遊びたい、興奮している、口で世界を確かめている |
| 歯が生えかわる時期 | 歯ぐきがムズムズして、何かを噛むと落ち着きやすい |
| 触られると噛む | そこを触られるのが苦手、痛い、怖い経験があった |
| 突然強く噛む | 大きな音にびっくりした、不安や恐怖を強く感じた |
もちろん、これ以外の理由のこともあります。
原因がはっきりしない、ケガをするほど噛まれる、といった場合は、早めに動物病院や専門家に相談することが大切です。
子犬の甘噛みへのやさしい対応
子犬の甘噛みは、遊びや好奇心から出ることが多いとされています。
・手ではなく、噛んでよいおもちゃに誘導する
・強く噛んだら、静かに遊びを中断してその場を離れる
・落ち着いたら、またやさしく遊びを再開する
このように、「噛むと楽しいことが終わる」「落ち着くとまた遊べる」という流れをくり返すことで、少しずつ噛み方を覚えていくことが期待できます。
触られると噛むときに見直したいポイント
ブラッシングや足ふきのときに噛もうとする場合、「その作業が苦手」「痛い記憶がある」可能性があります。
・一度に長時間やろうとしない
・1回に触る時間を数秒にして、「できたらおしまい」にする
・終わったあとに、ごほうびや優しい声かけをする
このように、小さく区切って、少しずつ慣らしていく方法がよく用いられます。
無理に押さえ込んだり、叩いたりすると、より強い不安や恐怖につながるおそれがあるため、避けたほうが安心です。
強く噛む・流血するなどの場合は専門家へ
もし、流血するほど噛まれることがある、うなり声と一緒に噛みついてくる、といった場合は、早めに専門家に相談することが大切です。
・まずは動物病院で、痛みや病気がないかチェックしてもらう
・必要に応じて、行動に詳しい獣医師やドッグトレーナーに相談する
噛む行動の背景には、痛み・不安・恐怖・過去の経験など、いろいろな要素が重なっていることがあります。
ひとりで「柴犬がむかつく」と悩み続けるより、早めにプロの力を借りた方が、飼い主さんと柴犬の両方にとって安心につながりやすいです。
柴犬が吠えるときの理由と、静かにしてほしいときの工夫
「吠える」は、犬にとって大事なコミュニケーションのひとつです。
ただ、日常生活で困ってしまうことも多く、「柴犬がむかつく」と感じやすいポイントでもあります。
警戒して吠えている場合
インターホン、玄関の音、廊下を歩く人の足音などに反応して吠える場合、「家族を守ろう」「知らせよう」としていることがあります。
このようなときは、
・外の音が聞こえにくい場所にクレートやベッドを置く
・カーテンを閉めるなどして外が見えにくいようにする
といった環境の工夫も役に立つことがあります。
うれしくて興奮して吠える場合
散歩の前、ごはんの前、帰宅したときなどに吠えるときは、うれしさや興奮があふれている場合があります。
この場合は、
・吠えている間は準備の手を一度止める
・静かになったタイミングで、散歩やごはんの準備を進める
といった工夫で、「静かにしているときに良いことが進む」と教えていく方法が使われることがあります。
さびしくて吠える場合
留守番のときや、部屋にひとりでいるときに長く吠える場合は、不安やさびしさが原因になっている可能性もあります。
・留守番の前に、少し長めに散歩をしてエネルギーを発散させておく
・知育トイやおやつを使って、ひとりで楽しめる時間を用意する
・いきなり長時間留守番させるのではなく、短い時間から少しずつ練習する
これらはあくまで一例ですが、「ただのわがまま」と決めつけず、気持ちを想像してあげることが大切です。
吠えたときに避けたい対応
イライラしているときほど、つい大きな声で怒鳴ってしまいそうになりますよね。
しかし、大声でしかる・叩く・長時間怒り続けるなどの対応は、犬にとって強いストレスになると言われています。
一時的に吠え止むように見えても、不安や恐怖がたまって、別の問題行動につながるおそれも指摘されています。
できるだけ、「静かにできた瞬間をほめる」「環境をととのえる」方向で考えていくことが、お互いのためになりやすいです。
「言うことを聞かない」と感じる行動の理由と、見直したいポイント
「おいで」と呼んでも来ない。
「ダメ」と言ってもやめない。
そんな姿を見ると、つい「柴犬がむかつく」と感じてしまいます。
「わざと無視している」と決めつけないことが大事
人から見ると「無視」に見えても、犬の立場から見ると、
・合図の意味を理解していない
・周りの刺激が強くて、声が耳に入っていない
・怖い・不安など、心の余裕がない
といった状態のことがあります。
まずは、「わざとやっている」「なめている」と決めつけず、状況を一度整理してみることが大切です。
合図とごほうびのタイミングをそろえる
・家族の中で、同じ意味の言葉を使えているか
・できた瞬間に、ごほうびやほめ言葉をあげられているか
を見直してみましょう。
たとえば、
・Aさんは「おいで」
・Bさんは「こっち」
・Cさんは「来なさい」
とバラバラに使っていると、犬は「どれが合図なのか」を覚えにくくなります。
また、「できたのに、ほめられたのが数秒後」だと、
犬は何に対してほめられたのか分かりにくくなってしまいます。
「できた瞬間にほめる」を意識してみましょう。
柴犬に合った練習のコツ
柴犬は、短い時間でスパッと終わる練習のほうが合いやすいと言われることがあります。
・1回の練習は数分程度にする
・「できた!」で終わらせて、気持ちよく終わる
・しつこく続けて飽きる前に切り上げる
このように、「楽しい」「またやってもいいかな」で終わらせることで、少しずつ反応が変わってくる可能性があります。
逆に、
・長時間同じことをくり返す
・できないときにイライラしてしまう
という状況が続くと、犬も人も疲れてしまい、「柴犬がむかつく」という気持ちが強くなりやすいです。
「柴犬がむかつく」と感じたときの飼い主さんの心の守り方
イライラしてしまうのは、それだけ毎日がんばっている証拠でもあります。
まずは、自分の心の状態にも目を向けてみましょう。
イライラがたまりやすい状況を整理する
・仕事や家事が忙しく、自分の休む時間が少ない
・家族の中で、犬のお世話が一人にかたよっている
・夜泣きや吠えで、眠れない日が続いている
こうした状況が重なると、ちょっとした行動でも大きくむかついてしまうことがあります。
まずは、自分の生活リズムや休む時間を少しでも確保できないかを考えてみましょう。
イライラが高まったときの「その場しのぎ」の工夫
どうしても感情が抑えられないときは、
・一度その場を離れて深呼吸する
・数分だけ別の部屋で落ち着く
・家族にバトンタッチしてもらう
といった「距離をとる」方法も役に立つことがあります。
そのあいだは、犬を安全な部屋やサークルに入れておき、こちらの気持ちが落ち着いてから接するようにすると安心です。
してはいけない対応と、すぐに相談したほうがよいサイン
叩く・怒鳴るなどの強いしかり方は避けたい
柴犬がむかつくと感じたときほど、手を出したくなったり、大きな声を出したくなったりするかもしれません。
しかし、叩く・蹴る・物を投げる・長時間怒鳴るなどの行為は、犬にとって大きなストレスや恐怖となり、
信頼関係を傷つけるおそれがあると言われています。
また、強い痛みや恐怖を使ったしつけは、動物福祉の面からも問題視されることが多いです。
人の安全を守るための一時的な制止は必要なことがありますが、
日常的なトレーニングとして、痛みや恐怖に頼る方法はできるだけ避けたほうが安心です。
こんなときは早めに専門家に相談を
次のような場合は、自分たちだけで抱え込まず、早めに相談することが大切です。
- 流血するほど何度も噛まれてしまう
- 家族に向かってうなり続ける、噛みつこうとする
- 急に攻撃的になった、動きが変になったなど、体の不調が疑われる
- 吠えや破壊行動が長く続き、日常生活に大きな負担になっている
まずは、かかりつけの動物病院で体の痛みや病気がないかを確認してもらうことが多いです。
必要に応じて、行動に詳しい獣医師やドッグトレーナーを紹介してもらえることもあります。
「相談するのは大げさかな…」と思うかもしれませんが、
早めに相談することで、問題が小さいうちに対処できる可能性もあります。
今日からできる小さな一歩|柴犬との暮らしをもう一度楽しむために
ここまで読んで、「自分はダメな飼い主だ」と感じてしまった方がいたら、どうか自分を責めすぎないでください。
「柴犬がむかつく」と感じるのは、真剣に向き合おうとしているからこそ出てくる気持ちでもあります。
まずは「完璧を目指さない」と決める
・毎日完璧なしつけをする
・イライラしない自分でいる
といった目標は、とてもハードルが高いです。
それよりも、
・今日は1回でも落ち着いて対応できたらOK
・吠えなかった瞬間を1回でもほめられたらOK
といった小さな目標にしてみると、気持ちがラクになりやすいです。
1日5分だけ「楽しい時間」を作ってみる
噛む・吠える・言うことを聞かないといった悩みがあると、どうしても「困ったところ」ばかりが目につきます。
そこで、1日5分だけ、純粋に楽しく過ごす時間を作ってみるのもおすすめです。
・好きなおやつを使って簡単なトリックを覚えてみる
・引っ張りっこやボール遊びを、一緒に楽しむ
・静かに寄り添っているだけの時間をあえて作る
こうした時間が増えると、「柴犬がむかつく」だけではない関係性を、少しずつ取り戻していける可能性があります。
困ったときは「誰かに頼っていい」と覚えておく
しつけ本や動画だけでがんばり続けると、うまくいかないときに自分を責めやすくなります。
・家族や友人に話を聞いてもらう
・同じ犬種を飼っている人のコミュニティで、気持ちを共有する
・動物病院やトレーナーに相談してみる
こうした「頼れる場所」をいくつか持っておくことで、気持ちが少し軽くなることがあります。
まとめ|「柴犬がむかつく」をきっかけに、関係を見直していける
・噛む・吠える・言うことを聞かないときに、「柴犬がむかつく」と感じるのは自然なこと
・柴犬は警戒心が強く、独立心のある犬種で、距離感がむずかしい場合もある
・行動にはそれぞれ理由があり、環境づくりやトレーニングの工夫で変わっていく可能性がある
・叩く・怒鳴るなど強いしかり方は避け、ほめる方法や専門家の力を借りることが大切
・飼い主さん自身の心のケアも、とても大事なポイント
「むかつく」と感じた経験をきっかけに、柴犬との暮らしを見直していくことで、
少しずつ、お互いにとって居心地のよい関係に近づいていけるはずです。


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